「どれだけ安心したか、お前は知らないだろう。私の言葉を信じて、鬼を斬るとまで約束してくれた。鬼が恐れる陽の光のようで……ふふ、炎だったけど……」
「そうか……希望である陽の光に例えてくれるのか……だから鬼狩りに。それほど……」
『許婚の矜持』自覚編

つま戀―いとしいとしというこころ

れんぎゆ許婚ネタ女体化ver.
⚠一人称:俺→私
⚠ご都合展開・捏造・ふわふわの突っ込みどころ満載。
2025.6.6連載終了

許婚の矜持

披露宴の時は瑠火の簪や打掛もあり飾られているのが目に見えていたが、小芭内には真っ白な綿帽子と白無垢を纏っているほうが美しく見えた。こんな生業であっても、友が幸せそうにしていれば嬉しく感じられるものだと知らなかった。

夫婦の矜持

積もる雪の上に膝をつき、義勇は杏寿郎に向かって頭を下げた。雲取山に到着して最初に情報を渡されたのは、耳飾りを見つけたこととその者の妹が鬼にされたということ。彼女が頭を下げてまで願うのは。

鬼狩りの矜持

ほろりほろりと大粒の涙を溢れさせて泣いている妙齢の女性。美しく長い髪を三つ編みにして、馴染みのある紅梅色のリボンを結んでいる。葬儀で会った義勇を思い出して、似ているなあとぼんやり微笑ましくなった。

つま戀